今から二十年ほど前、当時の開発担当者はなんと入社3年目。
もっとたくさんの人に梅干しを食べてもらうにはどうしたらよいのだろうか?
甘い方がお子様は食べやすいかな?
塩分が気になる方にも安心して食べられるように低塩分のものはどうだろうか?
やっぱり白いご飯との相性は譲れないだろう。
こんなことを思いながら、誰もが「美味しい、また食べたい」と思える一粒を目指し、
塩分5%の梅干しづくりがスタートしました。
当時の梅干しの塩分は10%が主流。
保存性はそのままに、塩分を半分まで下げる手法がまだ確立されていない時代。
塩分5%の梅干しを作るには製造工程の構築から行うことが必要でした。
と、同時に難しかったのが「味」のバランス。
甘さが際立つほど食べやすくなりますが、ご飯との相性が悪くなり梅干し本来の良さを損ねてしまう結果に。
当時の販売課長とともに、「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」の黄金比を繰り返し繰り返し追求しました。